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海外の事例(アニマルセラピー)

海外の事例(アニマルセラピー)

アメリカの事例

日本と比べて、海外の国々ではアニマルセラピーを積極的に活用しています。
アメリカ、ミシシッピ州南部にある介護施設ではアニマルセラピーの効果について調査した研究論文もあります。合計45名の高齢者に対して「介入なし」「週1回の介入」「週3回の介入」を行うグループに分け、アニマルセラピーの効果を検証する調査を行いました。アニマルセラピーは1日30分、犬をリードにつないだままにする、抱っこする、撫でる、ブラッシングする、散歩する、話す、遊ぶという活動を行います。その調査の結果、7日間で30分の触れ合いでも統計学的に有意なレベルまで孤独感を軽減できることがわかったのです。
また、認知症の方やその家族、介護者をターゲットにしたアニマルセラピーをニューヨークのアルツハイマー病アメリカ財団で開催しています。認知症の方だけではなく、その家族や友人、配偶者などにも無料でセラピードッグセッションを提供しています。このセッションでは、訓練を受けた2頭のセラピードッグとドッグトレーナーが参加し、犬と1対1の時間を過ごすことができます。犬からの愛情表現に癒されることや、犬を可愛がり、愛することで表情が明るくなるなど、良い効果や反応が見られるケースが多いです。
また、同じくアメリカのケンタッキー州ではメンタルヘルスケアにおいて動物の力を借りることにスポットを当てており、アニマルセラピーを多くの病院で実施しています。ケンタッキー州で選ばれているのは、犬だけではなく猫や馬などの動物です。アニマルセラピーは患者さんだけではなく、介護施設で働くスタッフの疲労改善や気分転換にもつながるため、介護に関わる全ての人から期待されています。

イギリスの事例

Meallmoreというイギリスのケアホームでは、2頭の馬(ポニー)が訪問してくれます。ケアホームの入居者に動物と会い、撫でたり愛でたり、ふれあう機会を提供するのが目的です。Meallmoreのマネージャーは「アニマルセラピーは楽しく、興味を持ちやすいだけはなく、入居者の癒しや社会的活動につながるという点でもとても大切」と述べています。馬などの動物と触れ合うことで、他の入居者やスタッフと会話することが増えたり、相槌やアイコンタクトをとることができたり、社会的な相互作用が期待できるでしょう。
また、ある小児病院では3名のボランティアスタッフと5頭のゴールデンレトリーバーがアニマルセラピーを行っています。この病院では理学療法や作業療法の支援をするまで、さまざまな場面で動物のパワーを活用しています。さらに、子供が怖がりがちな採血などで注射をするときや放射線の検査をするときに、注意をそらしたり不安を和らげたりする役割にもなってくれます。犬の存在に関することで懸念事項は何もないことから、このサービスに対してポジティブな反応が得られたという報告が上がっています。

ドイツの事例

最後に、ドイツでの事例をご紹介します。ドイツのバーゼル大学では医療機関などと協力をしながら、動物のいる環境での感情表現の改善を目的とした研究を脳損傷の入院患者を対象に行いました。その結果、羊やウサギ、ミニブタ、モルモットを含んだ環境において患者の社会的行動に肯定的な感情を表現するようになるなどの前向きな変化があったとされています。

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